今ならまだ、手が届く。 災害被災写真の修復ボランティアです

設立からの活動

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2011年3月11日午後2時46分、あの時東北から遠く離れた首都圏でも激しい地震に襲われました。それは地震に慣れた人々もこの時はだけは尋常では出来事が起こったことを予感させるものでしたが、その後テレビに映し出された津波の光景を見て予感は現実のものとなりました。なぜかテレビの中の津波はゆっくりと流れていきながら、その速度とは不釣り合いな程強靱なエネルギーで車を飲み込み、あらゆる建物を破壊していきました。その中でそのようなことが人々に起こっているのか、戦慄すべき事態となっていることはすぐに理解できました。
大渋滞の中を車で帰っていると、遠くで信じられないような火と煙が上がっていました。コンビナートの石油タンクが爆発して炎上しているものでした。歩道には徒歩で帰宅する人々の長い列が続いていました。更にやっと着いた自宅周辺は、なぜか水浸しになっていました。それは液状化現象で地面から吹き出したものであることは、自宅にいた家族に聞いて知りました。マンションは全てのライフラインが止まり、食器やガラスの破片が散乱して悲惨な状態になっていましたが、それ以上に悲惨な光景が携帯電話のワンセグに終わることなく放映され続けていました。

その後のことは敢えてここで説明するまでもありません。抗いようのない自然の力によって死者15,854人、行方不明者3,155人という途方もない犠牲者が出ましたが、その一方で日本人が最も優しく献身的になった時期でもありました。仕事の関係で知り合っていた私たちもまた、多くの日本人がそうであったように何かしなければと思いながらも、でも実際にどうすれば良いか判らないまま日々を過ごしていました。
そのような時、テレビに映された光景を見て目を奪われました。それは被災者の方が瓦礫の中から写真アルバムを引っ張り出している光景で、そのアルバムは泥にまみれて悲惨な状態になっていました。そして一つの考えが浮かびました。それは「そうだ、このような汚れた写真を元に戻してあげるボランティアをしよう。」というものでした。私たちは印刷や写真に関連した仕事に就いている者達なので、汚れた写真をスキャナでデジタル化し、Photoshopで修復してプリンターから出力するという作業自体は容易に想像できたのです。
この考えには全員が賛成しましたが、実際にはどうすれば良いか判りません。ところがメンバーの一人が国際医療活動を行っているロシナンテスを知っており、ロシナンテス自体も救援活動で現地に入っていましたので、早速私たちの考えを相談してみました。すると「考えているより現地へ行け」とアドバイスされ、名取市の館腰小学校の避難所を紹介されました。こうして4月20日、私たちのメンバー3名が2日間に渡って現地を訪問しました。その中の1名は被災地に実家があったのですが、幸いにも津波の被害は受けていなかったので、そこに泊めて貰うことにしました。またボランティア団体名として「フォトサルベージの輪」という名称を初めて使いました。
館腰小学校の体育館に入ると、避難所の会長さんから「写真屋さんが写真を直しに来てくれましたよ。」とアナウンスされ、直ぐに二人のお婆さんが写真を持って目の前に来られました。こうして私たちの活動は開始されたのです。

2011年4月20日
3名のメンバーが初めて避難所を訪問しました。場所はロシナンテスから紹介して貰った名取市の館腰小学校です。ボランティア活動自体がまったく初めての3名でしたが、避難所のおばあちゃん達にも暖かく迎えて貰い、お茶やお菓子まで頂戴してしまいました。同じ日、津波で壊滅的な被害の出た閖上小学校にも行きました。ここの体育館には瓦礫撤去の際に見つかった写真が集められていたからです。そこでは「ゆりあげ思い出探し隊」というボランティアの人達が、膨大な数の写真を洗浄されていました。自分たちが始めたことは間違っていないと感じた瞬間でした。

2011年6月1日
東京FMの「中西哲生のクロノス」で、私たちの写真修復活動が紹介されました。私たちは被災者の方々から直接写真をお預かりし、1枚の写真に込められた思いをしっかりと受け止めることを基本姿勢としています。このことがラジオを通じて少しでも伝わればと思い、2名のメンバーが出演させて頂きました。番組では中西哲生さんからの質問に答える形で進められましたが、放送終了後に多くの方々からボランティアへの参加を希望する連絡があり、改めてマスコミの影響力を知ることができました。
(写真は中西哲生さん、東京FMの古賀涼子さんとの記念写真です。)

2011年8月6日
Japan Innovation Leaders Summit(主催:Tech総研)において、Hack For Japanの活動報告が行われ、私たちの活動についても紹介されました。当日は若い技術者ばかり500名前後が来られていたと思いますが、そのような場で紹介されたことは大変有意義なことでした。発表の反応がほぼリアルタイムにTwitterで返ってくるというのも、新鮮で且つ緊張感の伴うものでした。また当日の主コメンテーターであるマサチューセッツ工科大メディアラボの副所長である石井教授からは、励ましのお言葉を頂きました。
報告の様子はYoutubeにアップされています。

2012年4月30日
岩手県遠野市を拠点にして、三陸地区で広範囲な復興活動を続けられている「遠野まごころネット」を訪問し、ボランティア・コーディネーターをされている川邊さんにお会いしました。同団体でも一時期写真修復活動をされていましたが、専門的なスタッフが足りず継続できなかったとのことなので、協力を申し入れたのです。これ以後ボランティアの方々が仮設住宅巡回をする際に、” フォトサルベージの輪 “のチラシを配って貰えるようになり、実際に修復依頼も届くようになりました。

2012年6月21日
武蔵野美大の特別講義として、私たちの活動を報告しました。美大生向けの講義なので、単なる活動報告だけではなく、写真修復の技法についても詳しく報告しました。こちらの報告は、レタッチサポーターとして卓越した修復を行われて来たCGデザイナーの出雲たけこさんにお願いしました。

 

2012年9月1日
10年以上使われていなかったホテルを改造し、若い方々が中心となって芸術活動の場に再利用しようとしているKANAYA BASE内に写真修復センターを開設しました。これまではケアサポーターの方々に集まって貰い、写真の洗浄やスキャニング、レタッチ後のプリント出力などのケアサポート作業を行う場所に困っていましたが、写真修復センターの開設でやっとこの問題を解決することができました。
施設の老朽化、閉鎖に伴いセンターも廃止し、現在の千葉県柏市に移転しました。

毎週活動しています、お気軽にご参加ください TEL 070-5576-5087

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